キリングループは2月、新しいコーポレートスローガン「よろこびがつなぐ世界へ」を、日本経済新聞で披露した。
紙面をめくると2面にわたって広告が現れる仕掛けに。まず1面目で、シンボルマークの聖獣「麒麟(きりん)」を、キリンのコーポレートカラーの赤一色で紙面一杯にデザインし、マークとスローガンだけをすっきり配置してインパクトを狙った。何のニュースか興味を持ったところで紙面をめくると――。「爽やかな青空を風を切って駆けるような聖獣の旗に、未来へ向かう躍動感を込めた」(ブランド戦略部の岩永綾乃氏)。メッセージも読みやすい書体や大きさを意識した。
日経に掲載したのは「ターゲット層のビジネスパーソンへ確実にビジョンが伝わる媒体だから」(岩永氏)。グループ従業員に、一人ひとりの仕事が未来を支える尊いものであることを伝える意図もある。
掲載後、社内外から好意的な反響が相次ぎ、広告の伝わる力を再確認したという。今後はスローガンを体現した幅広い企業活動を伝える施策を展開していく考えだ。
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