建設コンサルタント大手のパシフィックコンサルタンツは3月、日本経済新聞に対談企画「未来を描くって、最高だ!」を2週連続で掲載した。狙いは企業認知度向上と採用対策だ。ビジネスパーソンや就活生、特に土木系学科を専攻していない学生にも広く知ってもらうため、「ターゲット層に確実に届く日経を選んだ」と油谷百百子広報室長は語る。
インタビュアーには若い世代に人気のモデルの貴島明日香さんを起用。初回は空港、2回目はまちづくりと、土木分野の中でも日常生活でなじみのあるテーマで2人の中堅社員と対談した。建設コンサルの仕事が多岐にわたること、面白さや醍醐味を語り合った。「読者の目に留まるよう、向き合う2人の顔写真やメインコピーを大きく配置。顔の向きなど細部までこだわって制作した」(油谷氏)。
掲載後、同社ウェブサイトへのアクセス数は約2倍に増加。中途採用の面接時に話題に上ったり、取引先から連絡がきたりと、好意的な反響が相次いだ。社員のモチベーションアップにもつながったという。