
ソフトウエア大手のサイボウズがインパクトのある「お詫び広告」を青野慶久社長の署名入りで日本経済新聞に掲載した。
実はこれ、本来のお詫び広告ではない。8月に創業20周年を迎え、「世の中に問題提起する企業トップの強い覚悟を伝えたかった」とビジネスマーケティング本部コーポレートブランディング部の明石悠佳氏は語る。ソーシャルメディアで若い世代の話題喚起を狙い「周囲に電子版読者の多い、日経を選んだ」。周年特設サイトでは「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」をテーマにアニメ動画「アリキリ」3編を展開。「クスッと笑えて、自分事として捉えてもらえる」コンテンツ作りにこだわった。
掲載後の反響は、予想を大きく超えた。10月末現在、総メディア掲載数166件、この広告を取り上げたネットの書き込みが2万件以上拡散された。特設サイトのPV数1日当たり約7万件、動画の再生回数約33万回、日経電子版の紙面ビューアーリンクのタップ・クリック数は過去最高の約2万件となった。今後も、等身大の働く人にメッセージを発信し続ける考えだ。
