事例

明治大学
理系教育・研究にも力 アピール

新聞
【掲載日】2020年3月29日 【媒体】日経朝刊 【段数】全15段
理系教育・研究にも力 アピール
  • 研究・知財戦略機構 研究特別教授 杉原 厚吉 氏

明治大学の新聞広告で初めてAR(拡張現実)を使った事例。先端数理科学インスティテュート(MIMS)のブランディング広告として、「立体錯視」をきっかけに読者の興味を引き、文系だけでなく理系教育・研究にも注力し「文理融合」を目指す同大の姿を周知するのが狙いだ。日経ARアプリで、紙面だけでは掲載しきれない情報を映像や音声を通して伝えた。

今回の錯視作品は「3方向多義立体」。2次元の絵を斜めから見下ろすと立体に見え、見る方向を変えると3通りの別の立体が見えるというもの。違和感なく見せるため「対象を小さく作る、垂直方向を意識させる旗を置く、紙の切り口を黒く塗るなどの工夫をした」(杉原氏)。反響は大きく、掲載後1週間の日経ARの動画再生回数は、それまでの最高水準に達した。

2014年度に文部科学省の「共同利用・共同研究拠点」に認定された「現象数理学研究拠点」が、先ごろ同省の期末評価で最高のSランクを獲得。20年度以降の認定更新も決まった。杉原氏は「錯覚以外の様々な分野でも数学が世の中の役に立つことを今後も発信したい」と意欲をにじませた。

「ad plus ~広告の視点~」では、日本経済新聞に掲載された注目の広告を、その狙いや目的、反響などとともに紹介しています。

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