- 取締役業務推進室長 坂谷 温 氏
新型コロナウイルスの影響で在宅時間が長くなった5月。スマートフォンやパソコンでラジオが聴けるサービスを提供するradiko(ラジコ、東京・中央)がブランドメッセージを発信した。
「ラジオを聴く人が増えている事実を伝えたかった」。坂谷氏は掲載の狙いをこう語る。3〜5月のラジコユーザーは2月比約20%増えた。広告の制作ではメインコピーで訴求内容をストレートに表現する一方、ボディーコピーは読者の感情に訴えた。だれもが漠然と不安を感じているときに、ラジオの「声や音」が日常を取り戻させてくれる存在であることを伝えるためだ。ビジュアルは「ながら視聴」できるラジオの特性を、ラジオと共に過ごす様々な生活シーンの写真で見せた。
掲載後、ラジオ業界から「使命感を実感した」という声や、ツイッターではリスナーからの「『ちょうどいいぬくもり。』が響いた」などのコメントがあった。5月末からブランドムービー「その音は、」をユーチューブで公開。今後もラジオの価値を発信し続けていくという。