
- コーポレートコミュニケーション部長 渡辺 晃利 氏
1995年から四半世紀にわたり「生の現場を伝える」広告を続けるコマツ。3月、同社初の企業の社会的責任(CSR)広告を日本経済新聞に掲載した。ターゲットは一般読者を含むすべてのステークホルダーだ。
同社は昨年、ESG(環境・社会・企業統治)視点の経営目標を入れた中期経営計画を策定。「創業100年の思いからCSR、持続可能な開発目標(SDGs)、さらに中計までひもづけてアピールするのが狙い」。渡辺氏は掲載の理由をこう語る。
制作ではわかりやすく見せることにこだわった。それぞれの関係性を3つのCSR重点分野に分け体系化。小川啓之社長自らが発信するスタイルをとり、読者に確実にメッセージを届けるため「ブルーのイメージで統一し、図と文字のバランスは最後まで調整した」(渡辺氏)。
掲載後、社員から「わかりやすい」「うまくまとまっている」という声や、社外から「会社の方針が一目でわかる」「建機は買えないが株の購入は検討したい」といった前向きな意見が多数届いた。今後も本業を通じたESG課題解決に挑む姿勢を訴え続ける考えだ。

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