
動画配信大手ネットフリックスは創業初のグローバル企業ブランドキャンペーンの一環で、日本経済新聞に見開き広告を掲載した。「ストーリーには人を動かす力がある」(米本社ブランドチームを統括するエリック・パロッタ氏)ことを周知するのが目的だ。
キャンペーンメッセージは「We’ re only one story away」。このニュアンスを日本語でどう伝えるか。直訳しただけでは意図が伝わりづらい。日本の広告制作チームは短期間で密な議論を重ね、200本以上の案から「ひとりじゃない、世界がある。」に決めた。選定理由は「作品を通して、世界や人とつながることができる可能性を感じてもらいたいから」(企業広報マネジャーの東菜緒氏)だ。
ビジュアルもシンプル。黒を背景に、メインには映像をインターネットで楽しむ際になじみ深い「プレイバー」を起用。作品を見ているうちに変わる「気持ちの変化」を表現した。
人気の韓国ドラマ「愛の不時着」をはじめ数多くの独自作品、多様なジャンルのコンテンツを持つ強みで成長を続ける同社。今後は作品の価値を前面に押し出すコミュニケーションを展開していく。
