- 総合プロモーションセンター 川鍋 昌彦 氏
異例中の異例である。連続ドラマの最終話当日の朝刊に全15段広告を掲載した。放送初回に合わせた番宣は全5段。しかも毎回、高視聴率を出しながら迎えた最終回である。
視聴率向上が第一の目的であることはいうまでもないが、ドラマ史に燦然(さんぜん)と輝くこの強力なコンテンツが「TBS制作」であると分かりやすく伝えることも同時に狙った。
多メディア・多チャンネルが激しく覇を競い、動画配信全盛ともいわれるなか、コンテンツ制作力がかつてなく重みを増しているからだ。
銀行・政財界を舞台にした「感謝と恩返し」の今シリーズは、現在の社会状況を映して大きな共感を呼んだ。「何より日経にベストマッチする物語」(川鍋氏)と媒体選択に迷いはなかった。
広告左上のコーナーに4月に刷新したばかりのコーポレートロゴを配置。グループ全体で進めている新しいブランディング戦略に基づく表記だ。今後も高品質なコンテンツ制作とそのPRを通し、「新しいことにチャレンジし続けるテレビ局であることを伝えていく」(川鍋氏)考えだ。