事例

アイシン
統合の思い 日の出に重ねる

新聞
【掲載日】2021年04月01日 【媒体】日経朝刊 【段数】全15段
統合の思い 日の出に重ねる
  • グループ経営本部 広報部 企業広報グループ 主幹 大西 佳寿恵 氏

雲海が広がる。朝日に映える4人の表情はさわやかで、未来への確信に満ちている。雲海は高山を印象づけ、登頂を成し遂げた人々の新たな挑戦を想起させる。日はまたのぼったのだ。

「1965年の広告との共鳴にこだわった」と広報部の大西佳寿恵さんは話す。56年前、愛知工業と新川工業が合併し、アイシン精機が発足。「新しい太陽はのぼる」という当時の広告イメージの通り、愛知県を本拠地に大手自動車部品メーカーとして成長した。そして2021年4月1日、アイシン精機と同子会社アイシン・エィ・ダブリュが経営統合し、「アイシン」に生まれ変わった。「新しいアイシン、挑む。」が第二の日の出を告げている。

「新会社設立の挨拶とアイシンを知ってもらうこと」が広告の狙いだ。社内向けには「従業員の一体感を醸成すること」も重視した。アイシングループは「個社」の力を重んじて成長してきた。異なる企業文化を統合し、「心をひとつにする」とともに、個人の主体性を尊重し「私は挑む」というメッセージも盛り込んだ。

社内外で「気持ちを新たにできた」「未来を見据えている」と高評価を得た。経営理念に掲げた「“移動” に感動を、未来に笑顔を。」を実現させたい。その想いを下段の写真3枚に込めた。

altテキスト
日本経済新聞に掲載された広告の中から注目された紙面を紹介。反響や制作側の思い、表現の工夫などからその訴求力の源を考えます。