事例

ヒューマンホールディングス
スポーツの名言、メッセージに重ねる

新聞
【掲載日】2021年07月19日 【媒体】日経朝刊 【段数】全15段
スポーツの名言、メッセージに重ねる
  • 取締役 佐藤 安博 氏

「誰が言うか」に徹底してこだわった広告だ。だからこそ「一人ひとり、育ってきた背景はちがう。けれどそんなのあたり前。多くの『同じ』を意識した方が、団結できる。強くなれる」と語るラグビー選手リーチ・マイケルさんを起用した。ニュージーランドから留学生として来日し、日本チームの主将として国籍や経歴の異なる選手たちをまとめ上げた姿は、多様性の象徴でもある。

今回の「WE ALL HUMAN」というメッセージには、「私たちがSELFingと呼ぶヒューマングループの提供価値を知ってもらい、共感を獲得したいという思い」(佐藤安博取締役)を込めたという。SELFingとは「なりたい自分を発見する後押しをしながら、自己実現のサポートをする」というヒューマングループの事業そのもののことでもある。コロナ禍で働き方、生き方が変化するなか、時流に適合した考え方でもある。

広告を見た社員からは「自分たちの仕事が世界の人々の役に立っていると認識できた」との声も寄せられたという。同社の社員に限らず、今の若者たちは「社会に貢献できる仕事がしたい」という意識が強い。そんな若者たちの心に刺さるメッセージにもなっている。

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日本経済新聞に掲載された広告の中から注目された紙面を紹介。反響や制作側の思い、表現の工夫などからその訴求力の源を考えます。