事例

フマキラー
事例インタビュー
開発研究への取り組みや地元との関わりを訴求し
ファンづくりを目指す

新聞
【掲載日】2022年08月24日 【媒体】日本経済新聞 朝刊 【段数】全15段
事例インタビュー 開発研究への取り組みや地元との関わりを訴求しファンづくりを目指す

【お話をお伺いした方】

フマキラー株式会社

国内営業本部 マーケティング部 部長 菅谷 洋介様

営業本部 マーケティング部 宣伝・広報担当 係長 川端 美虹様

―――検討を始めた時期について教えてください

 掲載の約一ヶ月前に広島経済特集を全国版で展開するという情報を日本経済新聞社の方からいただき、すぐに掲載を決めました。商品広告の企画などを行う場合に比べてかなり短く、非常にスムーズに掲載まで進んでいきました。

―――この広告企画に出稿を決めた理由について教えてください

 広島経済特集という点が大きかったと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大や、それに伴う外出自粛等の影響は、弊社にとっても地元を見つめ直す機会となりました。その過程で色々と調査をしてみると、フマキラーが広島の会社であることが弊社の思っていた以上に知られていなかったということが明らかになりました。

 そこで弊社では広島カープの元監督である緒方孝市さんの協力をいただき、宮島の清掃活動や工場見学などを行い、広島の会社であるというアピールに取り組み始めました。

 また、2021年に新たな開発研究施設を開設し、生産と開発研究の一体拠点となる「ブレーンズ・パーク 広島」を稼働させました。弊社は以前から開発研究には注力していたのですが、その想いを具現化したような施設でもあります。その施設の存在も訴求しながら、地元に貢献する企業であるという姿勢を訴求したかったことも理由の一つです。

―――広告制作・掲載までで苦労したことはありますか

 特にありませんでした。この出稿が社長による決断というのも大きかったと思います。あらゆる関係部署の想いを余すところなく伝えられたのではないかと考えています。

 ただ、「ブレーンズ・パーク」をモチーフに紙面を作ろうとすると、外観など人々からわかりやすいものが取り上げられがちです。私共ではこの施設を通した開発研究で実現しようと思う理念や姿勢みたいなものを発信していただきたく、その点は丁寧にブリーフィングを行いました。

―――広告掲載後の反響についても教えてください

 社長宛に得意先からお電話をいただいたり、宣伝担当にもお取引先から「広告を見た」という反響をいただいたりしました。

 また、意外だったのは広告効果調査の結果、このような企業メッセージを発信する広告だったにも関わらず、商品の購入意向が高かったことです。

(聞き手・注:本広告に関する広告効果調査では、他の全面広告の平均に比べて購入意向などが高かった)

 自由回答でも「「蚊学」とは面白い発想」(男性・30代)「これからもお世話になると思います。変わらず良い商品をお願いします。」(男性・40代)「私も商品を購入する際は御社の理念を感じながら、使用させて頂きます。」(女性・50代)など、購入に言及する声があり、こういったメッセージ発信でも商品購入に影響するのだと言うことが伺えました。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、様々な企業が従来の業種の垣根を変えて様々な業界にビジネス範囲を広げています。その状況では「この商品が好き」だとか「このブランドが好き」というファンづくりはますます重要になるのではないでしょうか。これからも広島の企業だということも含めて情報発信に取り組みファンづくりに取り組みたいと考えています。

商品広告ではユニークなアプローチでファンづくりを増やす取り組みも

 今回のような開発研究への取り組みやビジョンなどを訴求する広告の一方で、商品広告ではユニークなアプローチで商品訴求を行っている。
 こういった様々なベクトルの情報発信でファンづくりの取り組みを行っている。

【日本経済新聞 夕刊掲載の商品広告から】

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