【お話をお伺いした方】
杏林製薬株式会社 経営企画部 部長 谷藤 功典様
杏林製薬株式会社 経営企画部 広報・IRグループ 宇井 綾子様
―――周年広告の検討を始めた状況(検討を始めた時期、発案された方など)を教えて下さい
具体的に計画を立て、準備を始めたのは約1年前からです。周年に向けた取り組みは同業他社や、お取引先にお伺いし情報収集を始めました。
新聞広告は、周年に関する取り組みを検討した初期段階で、実施しようと計画に組み込みました。
―――周年広告を企画・掲載した理由(可能であれば日経を選んだ理由も)教えて下さい
100周年を迎える2023年度のタイミングで弊社グループの体制を刷新し、商号を変更することが決定していましたので、創立記念日は6月16日なのですが、新年度が始まるこのタイミングでの告知が相応しいと判断しました。
新聞広告で告知を行うことを決めたのは、お取引先や社員に対して、弊社のこれからの100年に向けた決意と商号変更の周知ができると考えたからです。
また、購読層が弊社の事業内容や取り組みを伝えたい対象に合致することや、日本経済新聞の持つ信頼度、ブランド力を評価し、日本経済新聞に掲載を決めました。
―――広告制作・広告掲載までの間で、特に苦労したことがあれば、教えて下さい
今回の広告は「100周年」と「商号変更」の2つの要素を盛り込んだ広告です。この2つの要素をいかにバランスよく訴求するか、という点に最も苦労しました。
広告のコピーである「100年目のスタートライン。」という言葉には、100年目はゴールや通過点でなく、新しいスタートラインであるという思いを込めています。
また、スタートラインを表現するのに相応しい撮影現場として、国立競技場のトラックにて撮影を行いました。
広告の制作期間は約1ヶ月と短かったので、経営トップとも綿密に打ち合わせを行い、広告のキャスティングなどを決めていきました。またとない機会でしたので、キャストには、社長と各グループ会社の社員を起用しました。その際、普通にスーツ姿で登場していただくのでは面白みがないと考え、弊社らしさが伝わるよう、各々が実際に勤務しているときの服装で撮影しました。
―――広告掲載後の反響に関してお聞かせください
お取引先などから広告を見たという反響を多数いただきました。広告に登場した社員の中には、広告を見たと声をかけられた人もいたようです。社員のモチベーション向上につながったのではないかと思います。
新聞広告と同じクリエーティブを社内報にも利用したのですが、社内からの反響も上々でした。
お話をお伺いした方の所属部署・肩書は取材当時のものです。
創業やサービス開始の日に合わせて掲載する「周年記念広告」。
消費者や取引先だけでなく、従業員やその家族など、企業を取り巻く多くの関係者に、今までの感謝とこれからの決意を伝えます。
特定の記念日に、何百万もの人々に一斉にメッセージを伝えられるのは新聞だけ。
日本経済新聞に掲載された話題の周年記念広告をご紹介します。
その他の周年事例集に関しては、こちらから御覧ください。