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これも知名度の効果?

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これも知名度の効果?

こんにちは、コラム担当のNです。コラム担当と言いながら、前回のコラムから期間が空いてしまいました。。。
ところでラグビーのワールドカップが開幕しましたね。
日本全国各地でゲームが繰り広げられていますが、試合が盛り上がれば盛り上がるほど、ビールの消費が進むという話も聞きました。
ビールとラグビーの相関関係の話を聞いて、そういえば、自分もそんな相関関係の話があったなと思い、今回のブログのネタにしてみました。

企業に関する2つのデータを見比べた話

私はデータの分析なんかも仕事でしているのですが、先日、日経ARアプリを利用した紙面企画のログ分析をしていたのです。

それは、複数の企業にご協賛いただく紙面企画で、読者は興味を持った企業の原稿にアプリをかざすと、情報が取れるようになっており、どの企業がどれくらいの数、アプリをかざされていたのかの分析をしていました。

実は、その紙面企画、同時にもう1つのデータをとっていました。ビジネスパーソンに対してインターネット調査で企画にご協賛頂いている企業の認知度などを調べ、その結果をご協賛頂いている企業にフィードバックするというものです。
つまり、同じ企業に対して、「アプリをかざして情報を取得された件数」と、「企業の認知度」という2つのデータが入手できるわけなのですが、その結果を見比べてみたくなるのは、データ分析を仕事にしている私の性格だからでしょうか。。。
というわけで、試しに見比べてみました。

2種類のデータを分析すると、、、

まずは2種類のデータの散布図を描いてみました。

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こういう散布図を描いてみると両者の関係性が結構見えてきてきます。

そもそも相関関係とは、「A」と「B」という2つの指標の関係をみる考え方で、+1から-1までの数値で表します。+1に近づくほど、「A」と「B」の指標が同じ動きをしていることを示し(正の相関と言ったりします)、「-1」だとその真逆の関係(逆相関と言ったりします)、「0」だと、2つの指標の動きはバラバラになり「無相関」と表現します。

先ほどのラグビーとビールの関係でいえば、「ラグビーの試合が多い時期ほど、ビールの消費量が多い(また、その逆の状況もある)」みたいなことが、正の相関があるという状況でしょうか。

今回のデータでいうと、この「アプリをかざして情報を取得された件数」と、「企業の認知度」の関係は正の相関を示していました。(相関係数は+0.68)
このことは、「多くの人にロゴマークが知られていた企業」ほど、「多くの人にアプリをかざされていた」ということを示します。

知らないものには近づかない?

こう書くと、「知られていないものはみんなアプリでかざさない」と思われてしまいそうですが、その解釈にはいくつか注意しないといけないことがあります。
まず、相関関係は因果関係とは異なるということです。

つまり「知っているから、かざす」と因果関係のように解釈されるのはちょっと早合点で、「アプリでロゴマークをかざしてみよう」と思う動機には、別の要因もあったりするかもしれません。

ただ、多くの人に知られている企業ほど、多くの人がアプリでかざしているというのは事実ですし、もしかしたら「知っているからロゴマークにアプリをかざしてみよう」という風に考える人が多かったのかもしれません。

なんだか結論がふわりとしたものなのですが、認知度や知名度ってどういう効果をもたらすのかについて少し書いてみました。

N

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