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間違い探し企画をマーケティング活動に

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間違い探し企画をマーケティング活動に

こんにちは、コラム担当のNです。
外出自粛要請の発令された中、いつもとは違ったゴールデンウイークでした。私も不要不急の外出を控えて、なるべく家の中で過ごしていましたが、そのように過ごされていた方も多かったものと思います。
このゴールデンウイーク期間中、日本経済新聞では様々な紙面を使った取り組みを行いました。その中でも昨年より実施している間違い探し企画の反響についてご紹介するとともに、こういった取り組みをマーケティングに生かす可能性について考えてみようと思います。

利用者の7割以上が10分以上閲覧

今回、間違い探しに挑戦した読者の方に簡単なアンケートを行いました。ここではその結果をご紹介します。

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*アンケートは2020年5月に実施

間違い探しに挑戦した方に大体どの程度時間がかかったのかについて伺いました。すると、回答者の約7割が10分以上という回答でした。確かにこの間違い探し、私も挑戦するとどんどん時間が過ぎてしまい、長い時間かけて絵を凝視してしまいます。参考までに新聞がどの程度の時間をかけて読まれているかというと、ビデオリサーチの行っている全国新聞総合調査(J-READ)によると、平均27分ということでした。
単純比較はできませんが、一般的な新聞の閲読時間を考えると、10分以上ご覧になる方が7割を超えるということは、とても濃密ともいえる接触のされ方をしていることがうかがえます。

ヘビーユーザーは企業の意思決定層

次にこの間違い探しにどういう人が挑戦しているか調べました。
挑戦者の属性を調べると、男女比は8:2、年代は50代が最も多いという結果になりました。単純比較はできないものの、J-READによる日経の読者構成と比べると、男性のミドル層が多いということがうかがえます。

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一般的な読者構成に比べて40-50代が多め
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一般的な読者構成に比べて男性が多め

ところで、ミドル層の日本経済新聞読者といえば、もう1つの側面があります。それは企業における意思決定層であるということです。というわけで、間違い探しを利用する人の役職についても調べてみました。

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B to Bマーケティングにも使える可能性

こういった事実から、間違い探しというコンテンツを企業のマーケティング活動に何か使えることはないか、私なりに考えてみました。
10分以上凝視されつづける絵の中に自社のロゴマークや名前があったら、もしかしたら名前をすり込めるチャンスなのかなとか考えたりします。しかも日本経済新聞で展開する本企画は、ビジネスパーソン、それもビジネスの意思決定層がユーザーの多くを占めるようです。
世界的なスポーツイベントでBtoB企業がスポンサーとなることがありますが、そのスポーツの主な観戦者がビジネスの中核層であるため、そのような層の人たちに社名を覚えてもらう、ロゴを認知してもらうためにスポンサーについたという話もあると聞きます。
現状のような外出自粛要請のタイミングのみならず、梅雨や猛暑など、家にいたいと思うような環境は今後もやってくるかもしれません。また、外出自粛要請が解除された後も、家の中で過ごすという風潮は私たちの生活に浸透していくかもしれません。
そういった読者の行動に合わせて、家に配達される新聞でできる一種のゲーム的な仕掛けで、自分たちの存在をすり込むマーケティングもありなのではないかと思いました。

日本経済新聞社では日経ARや日経VRといった最新技術で読者と企業をつなぐお手伝いをしたいと考えています。
もし、ご関心あれば、ぜひともお声がけください。

*一部キャプションを修正しました

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