世界的に「SDGs」(持続可能な開発目標)に対する関心が高まっています。貧困や飢餓、エネルギー、気候変動など、世界の諸課題の解決に向けて国連が掲げたSDGsは、今やビジネスの領域にも密接に関わるようになってきました。7月に実施した日経電子版ユーザー調査を見ても、日々の業務でSDGsに関わる人の割合は電子版読者が8割を超え、電子版を読んでいない人を大きく上回っています。SDGsに取り組むビジネスパーソンにとって、日経電子版は情報収集に不可欠なツールになっているようです。
調査は日本経済新聞社デジタル事業メディアビジネスユニットと日経リサーチが、インターネットを通じ7月16~21日に実施しました。日経電子版ユーザー(1343人)と、紙の新聞も併読する「Wプラン」ユーザー(158人)、電子版を読んでいない非ユーザー(1498人)から回答を得ました。
SDGsは2030年の達成をめざして、持続的な経済成長や人材活用の多様性(ダイバーシティー)など17の目標を掲げています。今回の調査では、「SDGs」が掲げる目標のうち、読者の日々の業務に関連する目標はどれかについて、複数回答で選んでもらいました。
自分の業務に「あてはまるものはない」と答えた人を見ると、電子版の非ユーザーでは6割を超えていたのに対し、電子版ユーザーは2割弱。日経電子版を読む人々が、日常的なビジネスの場においてSDGsに高い割合で関わっている様子が浮かび上がりました。日経電子版の読者には、それだけSDGsを「自分事」と捉えるビジネスパーソンが多いといえます。
特に目立つのは、経済成長や完全雇用を目指す「働きがいも経済成長も」という目標や、インフラ整備・イノベーションの拡大を進める「産業と技術革新の基盤を作ろう」という目標で、日経電子版読者の中でこれらの目標に関連した仕事をしている人は非ユーザーの4~8倍に達しています。成長やイノベーションといった、ビジネスの中核にかかわるSDGsの目標ほど、日経電子版読者と相性がいいことがわかります。
他にも持続可能なエネルギーの供給、ジェンダーの平等実現、国際的なパートナーシップの実現などを含め、17の目標のうちビジネスと関連が深い6つの分野について、10%超の日経電子版ユーザーが自分の業務にあてはまると回答しています。SDGsに関する自社のメッセージを効果的に発信するうえで、日経電子版ユーザーが重要なターゲットになると期待できることがわかるでしょう。経済に加え、社会全体に広がる諸課題の解決に向け、日経電子版を有効に活用していただければと思います。
SDGsが掲げる17の目標
1 | 貧困をなくそう |
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2 | 飢餓をゼロに |
3 | すべての人に健康と福祉を |
4 | 質の高い教育をみんなに |
5 | ジェンダー平等を実現しよう |
6 | 安全な水とトイレを世界中に |
7 | エネルギーをみんなにそしてクリーンに |
8 | 働きがいも経済成長も |
9 | 産業と技術革新の基盤をつくろう |
10 | 人や国の不平等をなくそう |
11 | 住み続けられるまちづくりを |
12 | つくる責任つかう責任 |
13 | 気候変動に具体的な対策を |
14 | 海の豊かさを守ろう |
15 | 陸の豊かさも守ろう |
16 | 平和と公正をすべての人に |
17 | パートナーシップで目標を達成しよう |