工作機械メーカーのキタムラ機械(富山県高岡市)が2月から4月にかけて集中的に、日本経済新聞朝刊に企業ブランディング広告を掲載した。「創業85周年を迎え、工作機械、特にマシニングセンターのパイオニアとしての認知向上を狙った」(同社担当者)。広告のターゲットは、工作機械の潜在的ユーザーの経営者と設備導入の決定権者、さらに就職活動中の学生とその家族だ。「この層に訴求効果が高い日経を選んだ」という。
制作では、会社の真実を誠実に伝えること、予備知識・専門知識のない人にもわかりやすくイメージしやすいものになるよう気をつけた。さらに過去の歴史や安定性だけでなく、これから何をしていくか未来の姿を伝えることで、新しさや独創性、若い人材の活躍の場がたくさんあることを訴えた。
掲載後、同社ウェブサイトへのアクセスは約3倍に増加、取引先だけでなく全国から問い合わせが多数あった。社員からは、周囲で評判になったため「当社の先進性に誇りを持った」との声があった。