創業100周年を迎えた総合酒類メーカーの中国醸造(広島県廿日市市)は、クラフトジン「桜尾ジン」が米国と英国の酒類品評会で「ベスト・オブ・ジン賞」や「金賞」を相次ぎ受賞したのを機に広告を掲載した。
「小さな蒸留所から世界に挑戦する商品を造ることができたというメッセージを、同じく地方で奮闘する企業の方々に伝えたかった」。竹内慎吾執行役員は広告に込めた思いをこう語る。
桜尾ジンが造られているのは、「伝統と革新で、広島から世界へ。」がテーマの2017年12月稼働の桜尾ディスティラリー。延べ床面積わずか223.4平方メートルの小さな蒸留所だ。広島県産の素材を使い、地元の人々に支えられながら造った「集大成のローカルジン」である。
掲載後、社員の士気が上がり、顧客や取引先から蒸留所の見学依頼やジンに対する問い合わせが増えたという。今後も広島県の良いものを、世界に発信できる商品づくりに励んでいく考えだ。
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