満員のスタジアムさながらのチームカラーの赤で全体を染め抜き、その輝かしい戦績をモノクロ写真で並べた。今季Jリーグ開幕前日に掲載した三菱重工業の全15段広告だ。浦和レッズの前身は同社サッカー部。「We are REDS!」をキーワードに双方の強い関係性を伝えている。チームの伝統を振り返ることで読者から共感や理解を得ることを狙った。
今回のターゲットは、ファンやサポーターを含む同社のステークホルダーだ。「そこにスピーディーに一番届く媒体の一つが新聞。なかでも30代~50代のビジネスパーソンを読者層に持つ日本経済新聞が最適」と広報部の齊藤啓介部長は話す。
反響は予想を大きく超え、ツイッターやブログでの反応に加え、同社の広報部にも多くの問い合わせが寄せられた。社員からの評判も上々という。
グローバルに人気と実力を兼ね備える浦和レッズ。今後、アジアさらに世界の強豪へと成長していくことを支援することで、世界における三菱重工グループのブランド力向上にも結びつくと同社は期待している。