
実力はあるけど、新たな一歩を踏み出せない「オッサン」に、熱く転職を訴えかける。自分も日本も変えたい、と強い意志を感じさせる中年男性は森下仁丹の駒村純一社長だ。駒村社長自身も52歳で大手商社から中途入社した。コピーで「中途」でなく、「第四新卒」としたのは、過去で判断するのでなくポテンシャルを重視する採用姿勢を示すためだ。
同社で広報・マーケティングを担当する経営企画部の磯部美季担当部長は「今の中高年はキャリアチェンジになかなか踏み出せないと考え、駒村をモデルにして彼らの背中を押したかった」と語る。これまでの活動では要件に合う人材になかなか出会えず、新聞を使って公募した。「今後の事業拡大をにらんで、幅広い経験を持つ人材を採用する」狙いもあった。
日本経済新聞を選んだのは「ターゲットである中高年のビジネスパーソンに効率よくリーチできる」ため。反響は大きく、2000人を超す応募があった。応募者のキャリアをみて、「日経の読者層が非常に優秀な方たちだと改めて感じた」(磯部氏)という。

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