事例

三陽商会
本業にリンクした周年事業を展開し、ステークホルダーとの関係性を強固なものに

新聞
【掲載日】2023年5月11日 【媒体】日本経済新聞 朝刊 【段数】全15段
本業にリンクした周年事業を展開し、ステークホルダーとの関係性を強固なものに

【お話をお伺いした方】
マーケティング&デジタル戦略本部 マーケティング・コミュニケーション部長 伊藤 直美 様

―――周年広告の検討を始めた状況(検討を始めた時期、発案された方など)を教えてください
 周年に向けて取り組みに着手し始めたのは昨年の10月からです。
周年事業というと、取引先や社員に感謝を伝えるためのインナー向けイベントなどを企画するケースが多いかと思いますが、弊社のトップから指示されたのは、周年を「本業に貢献するように、事業として取り組みなさい」ということでした。
 しかし、事業として取り組むと言っても、周年に合わせたメッセージは欠かせません。そこで、そもそも「三陽商会の服は、世の中にどんな価値を提供しているのか」ということを突き詰めて考えるステートメントづくりからはじめました。
 ステートメントづくりから始めると、今回の周年広告の制作には半年ほどかかったと思います。通常の広告に比べてかなり時間をかけ、じっくりと取り組みました。

―――周年広告を企画・掲載した理由(可能であれば日経を選んだ理由も)教えて下さい
 弊社が80周年を迎えられたのも、お客様や株主、得意先、仕入れ先といった様々なステークホルダーに支えられてのものだと考えています。そこで、お客様に向けても、お客様以外の様々なステークホルダーに向けてもメッセージを発信していきたいということは早い段階で決めていました。
 今回日本経済新聞に掲載したのも、「to B(Business)」「to C(Consumer)」双方にリーチできるメディアだからです。それに加えて、「読者が弊社のものづくりへの姿勢などを理解していただける層であること」も大きかったと思います。

―――広告制作・広告掲載までの間で、特に苦労したことがあれば、教えて下さい
 今回の広告制作にあたって、まずはステートメントづくりに着手しました。「三陽商会の服は世の中にどんな価値を提供しているのか」「三陽商会の服はどんな服であるべきなのか」について、マーケティングや広報部門に所属する社員にアンケートを取り、様々な意見を出し合いました。
 その結果「身につけた時の高揚感」、「大切な日の自信に繋がるクラス感」といったキーワードが生まれ、「身にまとった瞬間に、あざやかなよろこびを」、「たいせつな節目の日に、堂々と前を向く勇気を」という表現でステートメントに反映させました。
 また、ステートメントをいかにビジュアル化するかということにも心を配りました。
若手女優の髙橋佳子さんを起用し、コートを初めて身にまとった時の高揚感、これから始まる未来への期待や想いを表現しました。
「SANYO COAT」の「100年コート 極KIWAMI」を着用することで、弊社のものづくりへの姿勢や、今まで培ってきた歴史も感じさせるようにしました。

―――広告掲載後の反響に関してお聞かせください
 お取引先からは「新聞広告を見た」というような声を多数かけていただきました。やはり日本経済新聞はステークホルダーに幅広く伝わるという印象を持ちました。
 また、周年を本業に貢献させるという観点から、周年記念商品等を掲載した100ページのブランド総合カタログを作成し、郵送した会員様に読後アンケートを募ったのですが、「周年おめでとうございます」というような回答を多数いただきました。
 新聞広告についても広告効果調査のアンケートの中で同様のコメントを頂いたようで、ブランド軸のみならず「コーポレート軸」で弊社製品をご愛顧くださるお客様も一定数いらっしゃるのかなと感じます。
 周年事業の一環として、オウンドメディア「SANYO Style MAGAZINE」では「全国80店舗スタッフスナップ」を行っているのですが、こちらも好評です。様々な部署が周年というイベントに対し一体感を持って取り組むことで、社内のエンゲージメントも高まっているのではないかと感じています。

お話をお伺いした方の所属部署・肩書は取材当時のものです。


創業やサービス開始の日に合わせて掲載する「周年記念広告」。
消費者や取引先だけでなく、従業員やその家族など、企業を取り巻く多くの関係者に、今までの感謝とこれからの決意を伝えます。
特定の記念日に、何百万もの人々に一斉にメッセージを伝えられるのは新聞だけ。
日本経済新聞に掲載された話題の周年記念広告をご紹介します。

その他の周年事例集に関しては、こちらから御覧ください。

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