事例

大日本除虫菊
作り込んだ架空テレビ欄 読者を引き込む

新聞
【掲載日】2023年5月29日 【媒体】日本経済新聞 朝刊 【段数】全15段
作り込んだ架空テレビ欄 読者を引き込む
  • 常務取締役 上山 史朗 氏

朝刊をめくっていくとカラー鮮やかなテレビ欄。「?」と目を凝らすと、もちろん記事はホンモノでない架空で、番組はすべてムカデ絡み。題字の「金鳥新聞」を見るに及んで思わずニヤリ――。そんな向きも多かったに違いない。

大日本除虫菊が5月29日付日本経済新聞朝刊に掲載した広告は、新製品「ムカデムエンダー」などムカデ駆除製品の宣伝を狙ったもの。同社は今期、ムカデに困っている方が多い九州、四国、中国地方でのみテレビCMを放映したが「CMが流れない地域にも知ってほしい」(上山常務)と、テレビCMを格納している自社サイトに誘導する仕掛けを施して全国紙でも展開した。日々のテレビ欄が中ほどのページに掲載される日経朝刊のページ構成も一瞬、読者の目を引く助けとなったはずだ。

ビジュアルは細部まで作り込んだ。番組名のもじりは、キー局でない地方局のものも使用。「芸が細かい」「隅から隅まで読んだ」などSNSの反響は上々で、北関東の小売店からも問い合わせがあったという。同社が新聞広告のクリエーティブで毎年のように繰り出すユーモアと遊び心。「きちんとした製品をつくっているからこそ」(上山常務)の遊びに、今後も目が離せないようだ。

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日本経済新聞に掲載された広告の中から注目された紙面を紹介。反響や制作側の思い、表現の工夫などからその訴求力の源を考えます。

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