事例

セコム
自社の企業風土と日本代表の姿を重ね
躍動感のあるスポーツ支援広告を展開

新聞
【掲載日】2023年9月28日 【媒体】日本経済新聞 朝刊 【段数】全15段
自社の企業風土と日本代表の姿を重ね躍動感のあるスポーツ支援広告を展開

【お話をお伺いした方】
マーケティング部 次長 堀 伸一郎様

――本広告の検討を始めたきっかけを教えてください。
 まず当社はラグビーと深い関係があります。社内に「セコムラガッツ」というラグビーチームを持っており、2016年にラグビー女子日本代表、17年よりラグビー男子日本代表の活動を支援しています。当社がラグビーを支援する背景には社内にチームがあるということもありますが、ひたむきに前に突き進む競技性が、創業以来目標に向かって進化を続ける当社の企業風土に合致していることが大きいですね。
 今回のラグビーワールドカップ2023開催に当たり、日本代表を応援する広告展開の検討を始めたのは昨年末頃です。まず初めにオールターゲットであるテレビCMの検討を初めて、その後新聞広告の検討に入りました。

――本広告を企画・掲載した理由(可能であれば日経を選んだ理由も)教えてください。
 日経を選んだ理由は、ラグビーファンにはビジネスパーソンが多いことがあげられます。企業の経営層にもラグビー経験者が多いですよね。また当社の顧客層である40代~60代が日経新聞の読者と重なり、効果的な訴求ができると考えました。新聞広告はテレビCMなど他の媒体よりもじっくり見ていただけるところがポイントだと思いますので、そういった媒体特性を生かせるコミュニケーションを考えました。
 当社がスポーツを支援し、広告を展開するのは、就職を意識する方へ企業認知度を高めたいという理由もあります。学生さんや若年層の方は当社をご存知ない方や社名だけ知っていてもどういう会社か知らないといったことも多いですが、すべての年代を網羅できるスポーツを活用しながら、企業イメージを訴求することで企業認知を高めていけると考えています。セコムのサービスは若年層の方が普段目にするものではありませんが、ラグビーの力をお借りして「セコム」という企業を知っていただきたいという思いがありました。

――広告制作・広告掲載までの間で、特に苦労したことはなんですか。
  広告原稿では、ユニフォームの赤、代表選手を全面に出して目を引くデザインになるように工夫しました。選手の写真を枠に収めず少しはみ出すような形にして動きや躍動感を表現したり、「耐えて、咲こう」のコピーをどこに配置するのがベストか様々な案を試しながら議論しました。あくまでも主役は日本代表で、当社はチームを応援する立場ですので、セコムが全面に出ないように気を配りました。 苦労した点としては色の再現です。新聞紙は特殊な紙ですので、選手写真と調和しながら力強い赤の色を出すのが難しかったですね。何度も調整を重ねて、最終的に非常にインパクトのある紙面になったのでほっとしました。

――広告掲載後の反響に関してお聞かせください。
 社内からは「印象的だった」、「赤色が際立ついい広告だった」などという声が、また社外からは「迫力があって日本代表を応援したくなる」「耐えて咲こう、というキャッチコピーがまさに日本代表の試合展開そのものだったね」といったご意見をいただきました。
 ラグビー日本代表の支援広告を通じて、企業活動だけでは訴求することのできない躍動感や感動といった企業イメージを醸成できたのではないかと感じています。

お話をお伺いした方の所属部署・肩書は取材当時のものです。

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