事例

TOPPANホールディングス
社外に発信することで、
自社の取り組みを再認識

社外に発信することで、自社の取り組みを再認識

【お話をお伺いした方】
人事労政本部 ダイバーシティ推進室 室長 兼 人財開発センター 部長 澤田 千津子様
広報本部   ESGコミュニケーション部 課長              大森 裕二様

−−−本プロジェクトに参画した背景を教えてください

 TOPPANグループでは創業以来、「人間尊重」、「企業は人なり」という考えのもと、何より従業員を大切にする経営を行ってきました。ですので「ウェルビーイング」という言葉で表現される状態を、従業員が達成できているか、享受できているかということに対する経営層の関心が高いのではないかと思います。
 人事労政においても、「やる気・元気・本気」という、いわゆるスローガンと言いますか、本部方針があり、社員が働きがいをもって業務に従事できているか、や、幸せな状態にあるかどうか、ということを重視する企業風土があります。
 また、2019年に「TOPPAN SDGs STATEMENT」を策定したのですが、そのタイミングに合わせてこのプロジェクトをご提案頂いたことも良かったと思います。
 ステートメント策定プロセスの中で、 TOPPANグループが注力すべき重要課題(マテリアリティ)を選定したのですが、社会に貢献するためにも、貢献する力の源泉となる従業員の健康や働きがいというものが重要だと再確認し、経営戦略にも人事政策をより取り込んでいこうと考えていたタイミングでもありました。

−−−プロジェクトに参画してみて、ご担当者様として感想などがあればお聞かせください

 シンポジウムへの登壇など、改めて弊社の取り組みを発表する機会を頂いたことで、弊社が今まで取り組んできたことに対して改めて向き合うことができました。
 TOPPANグループでは従来から価値創造の源泉は「人」にあり、従業員のウェルビーイングはそれ故に重要だという考えがあるのですが、シンポジウム内での役員登壇や記事取材などを通じ、考え方やこれまでの取り組みを整理しなおし、分かりやすく伝えることによって、社内外に認識を共有することができたと思います。
 繰り返しになってしまいますが、「人間尊重」という信念に基づいて、従業員に対する取り組みなどはこれまでも多く行っていたと思います。ただ、従業員向けの施策でもあったので、それほど積極的には情報発信をしてこなかった経緯がありました。
 しかし、このプロジェクトを通じて、参画している他社の事例などを聞いて、「こういう取り組みは弊社でもやっている」と感じることが多くありました。それであれば、弊社も改めて発信していこうと、社内の取り組みをウェルビーイングとして再構築して、社内外のステークホルダーに事実を確実に伝えていこうという意識に変わりました。

インタビューにお答えいただいた澤田様(左)、大森様(右)

−−−本プロジェクトの活動を通じて、気を配ったこと、留意したことがあれば教えてください

 このプロジェクトではシンポジウム登壇や新聞広告など、様々な情報発信の場をご提供いただいています。その場その場で適切な情報発信になるように留意しています。
 ウェルビーイングという概念は非常に大きな概念なので、その中でも自信を持って取り組めていたり、今後取り組みを加速させたいと思っていたりする分野について議論を続けています。ウェルビーイングの在り方は、変化するものなので、「その変化に挑み続けること」が重要だと思います。弊社では変化をいち早く捉え、ステークホルダーのニーズに先んじて提案していくことを心がけていますので、ウェルビーイングについても大きな時代の変化として捉え、ステークホルダーの皆様に向けていち早く情報発信することを心がけています。

−−−本プロジェクトに対する社内などからの反響があればおしえてください

 弊社のお客様向け情報冊子で「ウェルビーイング特集号」を発行したところ、増刷するほどの人気ぶりでした。こういったお客様向けのツールは様々なものを発行しているのですが、増刷するようなケースは珍しいので驚いています。
 また、未来の目指すべき社会をテーマにした取引先向けの展示会の企画で、そのテーマの1つにウェルビーイングを取り上げたいという社内からの相談を受け、プロジェクト参加メンバーが協力したこともありました。

ウェルビーイングを特集した取引先向け冊子。増刷するほどの人気だった。

 ウェルビーイングはまだまだ新しい概念だと思いますので、TOPPANグループの中でも試行錯誤しながら取り組んでいる最中です。自分たちが悩みながら・模索しながら実践することで、お客さま企業・取引先などとも一緒にウェルビーイングな社会に貢献していきたいと考えています。


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