事例

日本ハム
広告の原点、消費者に伝えるインパクト

新聞
【掲載日】2024年2月 1日 【媒体】日本経済新聞 朝刊 【段数】全15段
広告の原点、消費者に伝えるインパクト
  • 加工事業本部 マーケティング統括部 ブランド戦略室長 兼 マーケティング室長 長田 昌之 氏

 太陽が昇る地球から、漆黒無限の空間へ〝漕ぎ出す〟巨大なウインナー。先端の丸みは大型船の球状船首のようで、紙面に広がる雄姿に、思わずアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の旅立ちシーンを思い出してしまった昭和世代は少なくなかったろう。
 日本ハムは人気商品「シャウエッセン」の発売40年目を期して、2月1日付日本経済新聞朝刊で全面広告を掲載。「真面目で固い印象の日経紙面で敢えて迫力あるビジュアルを載せ、ロングセラーに甘んじない挑戦姿勢を伝える」(長田氏)ことを狙った。
 紙面下部には常温で食べられる新商品等の説明や発売予告を掲載。「ぶち壊せ」でも「さようなら」でもなく「とびだせ」とした大きなキャッチコピーも、決して主力銘柄の否定でなく、進化、発展を目指すのだという意気込みをよく伝えている。
 消費者にインパクトを与え、製品を買ってもらう――。社会貢献の発信などで企業イメージ向上を狙うブランディング広告の潮流が加速する中「顧客志向型・行動変容型」のシンプルなメッセージは力強い。それは広告の原点ともいえる手法の訴求力健在を感じさせ、新しい展開を予感させつつどこか懐かしい、紙面にそんな「エモさ」も添えている。

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日本経済新聞に掲載された広告の中から注目された紙面を紹介。反響や制作側の思い、表現の工夫などからその訴求力の源を考えます。

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